ファンダメンタルとFX

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9月FOMC もしかすると仰天サプライズが準備されている可能性あり!

イエレン議長会見があるFOMC(個人的には重FOMCと呼んでます)は、注目点が5つあります。

  1. 政策金利、金融政策の変更
  2. FOMC声明文
  3. FRBによる経済予測(GDP予測、インフレ予測、金利ドットチャート)
  4. イエレン議長会見
  5. 会見後の質疑応答

 

今回の重FOMCでは論点が2つあります。1つは「バランスシート縮小を確実に実行に移すか」、もう1つ「12月に利上げする可能性」であります。もし、バランシート縮小実行を延期した場合はドルが急落するでしょう。かなりドル買いで織り込まれていて、失望売りに晒される為です。予想通りの内容で実行したら、ややドル買いがあるでしょうが利益確定に晒されこの場合もあまりドル高にはなりません。

12月利上げの有無が相場を一喜一憂させる

本当の論点はすでに「12月に利上げする可能性」へと移っています。それゆえ、この点への言及が最も相場を動かすでしょう。まずはFOMC声明文です。ここで利上げの可能性を明示すること、インフレの強さが強調されることなどあれば、利上げ安心感が広がります。逆に利上げから遠のく示唆をすればドルは暴落するでしょう。インフレ率への言及はとても重要になります!また、マーケットへ新たな材料を提供しないという結果もあり得ます。

  1. 12月利上げへ積極的な示唆がある
  2. 12月利上げへ消極的な示唆がある
  3. 新しい材料を与えない肩すかしをする

実は、イエレンFRBが3つ目の選択肢を採ることは多いです。今回も盛り上げておいて、はしごを外す可能性も考えておかなければなりません。この場合失望感が大きくドルはポジション調整の対象になるでしょう。つまり売られます。また、同時にFRB経済予測がでてきます。ここでインフレ予測が上方修正されるのであれば、利上げへのメッセージとして受け止められドル買いが起こるでしょう。いずれにせよ、12月利上げあるのか?という問いにどういう答えを返すかで、ドルは方向を変えます。

今回、仰天サプライズが用意されている可能性あり!

イエレン議長は今回を含めて、残り任期でFOMCがあと3回(9月も含め)あります。日程によっては来年もう1回(2月の任期切れ直前で何もできないだろうが)あるかも知れませんが。すると、成果を残すならここらで動く必要があります。イエレン議長が続投か退任かは分かりませんが、積極策をとりやすい動機はあります。

そして、もう1つ。サプライズの存在を考慮しなければなりません。それは、『イエレン議長が退任宣言をする』場合です。つまり次期を務めないと宣言する訳で、次期FRB議長レースが相場の論点に浮上します。利上げを進める印象が強まりつつあるイエレン議長が退任すれば、ドルは暴落するでしょう。選ばれるFRB議長についてトランプ大統領は、金利を低く抑える人物を選ぶでしょうから、金利見通しは下がります。時に人事は最も強烈な相場変動要因になるのであります

そうでなくとも、秋冬には選任作業が進むわけで人事がドル相場を右往左往させます。イエレン議長と割とうまくやっていたスタンレー・フィッシャーFRB副総裁は既に退任(正確には辞任です)を発表しています。突如、発言されたら相場は大混乱になるでしょう。心の準備はしておくべきだと思います。

今週は米国債が大量償還あり

来週の米国債償還カレンダー 15日付けで3年、10年、30年債

15日(月)
3年債(290億ドル)
10年債(255億ドル)
30年債(181億ドル)

5月後半は国債大量償還期です。今週は巨額償還があります。726億㌦もあり、一部の外国人投資家が償還資金を自国へ戻せば為替レートへも影響があるでしょう。ドル安要因になりやすいです。レパトリエーション(資金還流)の1形態であります。10年債の発行時期は2007年5月頃ですので、まだ影響はありませんが、2008年12月以降には米・量的緩和(QE1)の影響をうけはじめます。今年の後半よりFRBによるバランスシート調整が始まる事もあり、国債償還は重要イベントになっていくでしょう。

 

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昨夜の雇用統計とドル相場

〔link〕https://www.facebook.com/outlawfx/

facebookで、昨夜の雇用統計に関しての見解を書きました。ドル相場の判断材料としてお読みいただければと思います。(上記link)

昨夜のムニューチン次期財務長官の公聴会発言について

Steven Mnuchin 次期財務長官

■ムニューチン氏(公聴会における発言要旨)
・米上院財政委員会での公聴会。
・最も大切な点は経済成長を創出すること。
・経済成長の鍵は税制改正。
・国民のために経済を拡大させ雇用を増やす。
・2008年のような金融危機は二度と起こさない。
・トランプ氏は自由で公正な貿易に関心。
・3~4%が適切な成長率。
・トランプ氏の米成長の減速への懸念を自身も共有する。 
・成長には税制改革が重要。
・過剰な規制は成長にも雇用にも弊害。
・ドルは非常に強い。
・ドルの長期的な強さは重要。
・自身の役割は短期的な動きにコメントすることではない。
・早期の債務上限引き上げを要望。
・国家債務を縮小させる最善の方法は成長加速。
・所得税はもっとシンプルにし、中間層の減税を実施すへき。
・法人税減税は企業のインバージョン(税回避のための海外移転)を防止する。

共和党政権らしい発言が並びました。『ドルの長期的な強さは重要』という言葉が、この会見で最も重要なポイントです。共和党政権の枕詞は『強いドルこそ国益』です。オバマ政権より前(つまり8年前)にはよく聞かれた言葉でした。確かにドル安は米国の製造業・輸出業にとって有益です(日本と同じ理由で)。しかし、米国の投資家にとってはそうではありません。ドルの強さは資産価値を高めますし、海外資産を買収にする強力な武器になります。今後はこの視点から米政権を見ることが重要になるでしょう。

当のトランプ大統領は投資家・事業家ですし、ムニューチン氏も銀行家・投資家です。彼らはウォール街の代弁者でもある訳です。その立場からこの発言をしている真意を考える必要があります

とはいえ、『早期の債務上限引き上げを要望』と言っているのには呆れます。かつて共和党がどれだけ債務上限引き上げに抵抗したか?米政府機能を何回停止に追いやったか?知っていて発言しているのでしょうか。米国はまもなく債務上限に達しますから、春から夏にかけて重要論点になっていくでしょう。リスク回避につながるので、理解しておくべきです。

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