2017年 FOMCボードメンバーの顔触れ

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FRBは2017年に3回の利上げを見込んでします。これは2016年12月のドット・チャート(FRB理事・総裁全員の意見)により明らかになりました。しかし、利上げは、FOMCボードメンバー(10名)の採決により決まります。つまり、メンバー人選によって実際の結果へ大きな影響がある訳です。投票権を持つメンバーは誰がどのような考えを持っているか?それを知ることが極めて大切です。

 

2017年のFOMCボードメンバーについて書いていきます。最上位のイエレン議長から6人目(ダドリーNY連銀総裁)までは常任メンバーで、それ以下が毎年入れ替わります。今年は比較的ハト派よりの人物が多く選ばれました。また、2015年7月以降に選ばれた新人総裁が3人も入っています。一方で2007年から在位し、FRBきってのハト派重鎮チャールズ・L・エバンス シカゴ連銀総裁がいます。シカゴは、五大湖を取り巻く製造業が盛んな重工業地帯ですから、低金利を望む総裁が生まれやすい土壌があるようです。

2017年のFOMボードメンバー一覧です。

 

 

■ 2017年に3回の利上げを実施できるのか?

実は今年の選抜メンバーはハト派よりの人物が集まりました。要人発言を過去から洗ってみると、そのようになります。しかし、ハーカー総裁とカプラン総裁が意外とタカ派寄りの発言を最近はしています。ハーカー総裁は就任時にハト派寄りとレッテルが張られていました。しかし、さすがタカ派のプロッサー元総裁の後任だけあって、利上げには前向きのようです。

ジャネット・イエレンFRB議長は2016年、利上げに対して非常に消極的な態度を取り続けました。解釈に苦しむ言動を繰り返しマーケットの期待を何度も裏切り、不信感を与える運営をおこなってきました。年末近くなり、ようやく明瞭な発言をするようになった経緯があります。現在はその時点よりかなり状況が良くなっています。現在整うデータからは、複数化の利上げは行われそうです。

エバンス総裁やブレイナードFRB理事が反対票を投じる場面があるかも知れませんが、基本的に利上げを進めることができるでしょう。大多数の委員は3回程度の利上げを容認しているようです。

 

■ 問題は、利上げを阻止するような材料の発生

巡航速度で進めば、今年は理想的な利上げの年になります!トランプ大統領のインフラ投資&減税も、これを後押しするでしょう。ダウ平均が20,000㌦にタッチしたのは、その証左であります。論点は『はたして巡航速度で進む事ができるか?』でしょう。ここが相場分析の要点になります。もし米経済が鈍化する、中国が金融危機に陥る、大規模な紛争、大災害など想定外の事象が割り込んだ場合、利上げ素子要因になるかも知れません。2016年も中国株の大暴落事件で出鼻をくじかれました。

FRBが利上げ条件を満たすことが出来るか?それを阻害する要因はあるのか?その辺が利上げ実施に影響します。ボードメンバーの意見が変わる可能性があり、注意深く発言の変化を観察すべきでしょう。投票権を持つ要人には為替相場を動かす影響力があります。ちょっとした発言で乱交葉する場合もあります。

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