〔米国〕 今晩の雇用統計展望

%e9%9b%87%e7%94%a8%e7%b5%b1%e8%a8%8820161104

2016年の米・雇用統計データ(時系列)です。NFPは非農業部門雇用者数の事です。予想は「マーケット予想」です。

 

本日21:30に米・雇用統計が発表されます。その展望を書いて行こうと思います。

12月のFOMCで利上げを決定するうえで極めて重要なデータの1つです(※FOMC前にもう1回雇用統計がある)。利上げを決定するにあたり重視すべきデータは、〔労働参加率〕〔平均時給〕であります。これらは労働の質を表しており、賃金の増加を分析できます。FRBにとって重要なのはインフレで、賃金上昇からインフレ率が2%超を達成できるかが知りたいわけです。ジャネット・イエレンFRB議長も、2016年を通してこの発言を繰り返してきました。

労働参加率はできれば63%超平均時給(前月比)+0.3%以上のデータが望ましいでしょう。後者が特に注目されているようです。前年比でなく前月比をみる理由は、上昇モメンタム(勢い)を知ることが出来る為です。この辺を満たすことが出来れば、利上げを意識したドル買いを期待できます。現在のドル相場は利上げの有無に敏感です。

ただし、雇用統計でどのような結果になっても、まず大統領選の不透明感が除去される必要があり、選挙後に本格的な利上げトレンドは始まると考えるべきです(今日は発表値に反応するだけの相場)。雇用統計が強い結果であっても、トランプ氏が勝って相場が混乱すれば12月利上げ期待はお預けになり円高ドル安になるでしょう。ただしトランプ氏は利上げ支持派のようです(イエレン議長を罷免する理由にそれがあるようなので)。長期的にトランプ氏が大統領になるのは、ドル高要因なのかも知れません。