〔米国〕 ダドリーNY連銀総裁「寛大な姿勢で臨むことが可能」

 9月28日、ダドリーNY連銀総裁、FRBはおそらく年内に利上げする見通しで、早ければ10月にも決定を下す可能性があると発言。4月撮影(2015年 ロイター/Eduardo Munoz)

9月28日、ダドリーNY連銀総裁、FRBはおそらく年内に利上げする見通しで、早ければ10月にも決定を下す可能性があると発言。4月撮影(2015年 ロイター/Eduardo Munoz)

米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、インフレは依然低水準にあるとともに、経済成長は5年以上続く可能性があるとして、連邦準備理事会(FRB)は金融緩和の解除に対し寛大な姿勢で臨むことが可能との認識を示した。財界関連の会合で述べた。ダドリー総裁は「経済拡大には多くの余地が残っている」と指摘。「インフレ率は目標を上回る水準にはなくやや下回っており、緩やかな金融緩和の解除を進める上でわれわれはかなり寛大でいられる」と述べた。

「経済拡大はかなり長い期間続く可能性がある」とし、FRBが今年、利上げを検討する上で忍耐強い姿勢を維持している理由の1つとして、米労働市場に残る「スラック」を挙げた。その上で、FRBは最善のシナリオとして、失業率が5%程度にとどまる一方で、緩やかな成長が今後5─10年続くような極めて長期の経済拡大を目指しているとした。(引用:ロイター2016/10/13)

「寛大な姿勢」という言葉の解釈は難しいですね。恐らく「利上げを我慢する」という意味合いで考えればよいでしょう。ダドリーNY連銀総裁の発言はFRB伝統の”ビハインド・ザ・カーブ戦略”そのものです。成長に対し利上げを遅らせることで、バブルを引き起こすリスクを負っても高成長を求める金融政策です。ビハインドとは「遅れる事」を指します。つまり利上げを指しています。そしてまた、スラッグを理由に利上げを遅らせる名目を作っています。

とはいえ、11月1日のFOMCで利上げはしないでしょう。何故なら、目先に大統領選挙が控えているからです。当然、金融政策は結果も踏まえて決めた方がよいに決まっています。仮にトランプ氏が勝てば、ジャネット・イエレンFRB議長は解任の方向に向かうでしょう。そうした事もリスクになります。ゆえに結果を観て12月に利上げを行えばよいとなります。

ダドリーNY連銀総裁は今回こそこう述べたものの、年内に利上げを行う見通しと述べていることを付記します。彼はハト派の人物ですが、現時点でだいぶ利上げへの理解を持っている事は間違いありません!