ジャクソンホール・シンポジウムから「ドル相場」の行方を考える

左からフィッシャー、イエレン、ダドリー(ジャクソンホール)

左からフィッシャーFRB副議長、イエレンFRB議長、ダドリーNY連銀総裁(兼FRB副議長)

■ジャクソンホール・シンポジウムでの講演要旨

イエレンFRB議長
この数ヵ月で追加利上げ実施への説得力が増した。
米経済は目標とする最大雇用と物価安定に近づいている。
・政策決定はデータがどれだけ見通しを裏付けるか次第。
・緩やかな利上げが適切と予想。
・金融政策は経済混乱に対応必要で金利見通す能力は限られる。
購入する金融資産の種類の拡大や物価目標などの検討も。
・ただ、今はそれらを活発に検討しているわけではない。
・金融危機後に導入した政策手段は将来の景気悪化時にも有効。
・歴史的低金利下でも金融政策は効果的に危機に対応できる。

フィッシャーFRB副議長
8月雇用統計はFOMCの決定に影響へ。
・景気が力強さを増したことは証明済み。
イエレン議長の発言は9月利上げの可能性と整合。
・現時点で資産バブルをさほど心配せず。
(引用:Klug)

ジャネット・イエレンFRB議長とスタンレー・フィッシャーFRB副議長の発言要旨を載せました。時期にこそ示唆を与えませんでしたが、年内の利上げを十分意識させるものでした。最近の傾向を見ても、これだけ踏み込んだ発言は無く、マーケットにとってサプライズ性もあったと思います。ですから、ドル相場は強く反応したわけです。ドルに対する強気な意見は、あまり相場に織り込まれておらず、これからドル買い相場が強まる見通しです

とはいえ、9月1日にISM製造業景気指数、9月3日に雇用統計が控え、スタンレー・フィッシャーFRB副議長が述べた通り判断材料として機能するでしょう。データ次第でドル相場がパニックになるかも知れません。しかし、順当な内容となった場合はドルが一方的に買われる展開も想定されます。この場合はヘッジファンドも巻き込んだ相場に発展し、数週間でドル/円が110円を抜けるまであり得ます

つまり、既定路線としてドルが中期でかなり買われる展開にが妥当となります。9月利上げ論が強まれば、ドルの伸びは更に急になるでしょう。い峰で雇用統計が悪結果なら、収縮してしまうかもしれません。12月14日利上げが妥当となるでしょう。それまでに米・大統領選感謝祭休暇があり、相場に影響を与えます。利上げとしても、波打ってドルが上昇すると想定されます。