今週の相場&論点~ 下半期は波乱含みでスタート!

今週の相場&論点~ 下半期は波乱含みでスタート!

 6月15日、5月の米鉱工業生産指数は、市場予想を超える落ち込みとなった。写真はミシガン州の自動車工場で2008年8月撮影(2016年 ロイター/Rebecca Cook)

ISM製造業景気指数は、非常に強かったが今週は雇用統計に加えて、FOMC議事録がでてくる。米国のファンダメンタルを判断する重要な週になるだろう。

■先週の相場確認

先週は、EU離脱のパニック相場からは落ち着きを取り戻している。週明けはまだパニック相場の余波もあって不安定な相場展開がみられたが、思いのほか株式市場の回復力が強く、次第にリスク動向は改善している。EU離脱後の次の一手として、各国中銀による流動性の確保、景気の落ち込みを未然に防ぐ金融緩和策が期待された。(相場は反発したが、ファンダメンタル的には何も改善しておらず、期待だけで動いた)

カーニー英中銀(BOE)総裁は8月の追加緩和を示唆しており、ポンドは売られたものの世界的に株式市場には好感された。緩やかな値動きではあるが、円安・ドル安方向へと戻す動きが続いた。ただ、水準的には前週末のパニック相場の半値程度までの留まっている。週末は米国の三連休を控えて模様眺めムード。(BOEは利上げトレンドから大胆に方向転換。ポンドは先安観を残している)

ドル円は週明けに101円台前半まで再び下落したが、その後はジリ高。103円台前半まで買い戻されたが、週末にはその動きも一服。ユーロ円などクロス円もドル円をなぞる値動き。(ドル/円は米利上げへの思惑が、まだ見えてきていない)
相場動向は一段落したが、英国の保守党党首選候補として離脱派の立役者ジョンソン前ロンドン市長が不出馬を表明。混沌とした状況になった。スコットランド首相がEU残留の方針を表明するなど火種は消えていない。ゴーブ候補は、年内のEU離脱は無いだろうとも述べており、英国の政局はまだまだ落ち着きそうにない。(引用:Klug 蝦夷守編集)

 

■今週の相場観

英国への火種は燻ったまま相場は進んでいきます。政治・金融や経済への影響が分かるに連れて相場へ織り込む動きが続くでしょう。その中で、RBA政策金利米・雇用統計、ADP雇用者数があります。ファンダメンタルの変化と、リスクの変化と両方の動きが絡み合えば複雑な相場になるかも知れません。米国の利上げ思惑によっても値動きがあるはずです。FRBではダドリーNY連銀総裁(FRB副議長)が講演します。英EU離脱を踏まえてFRBが金融政策をどう考えるのか資料が提示されるかも知れません。そうなれば相場になります。雇用統計は、先月の大崩れが一過性なのか、トレンドの変化なのかを確認する重要なデータになるでしょう。

2016年下半期に入って最初の週明けです。しかも米国が祭日の中でどんな相場形成されるか見ものであります。相場は報道情報で激変する可能性を常に秘めた状態です。例えば「ギリシャにEU離脱の動き…」みたいな材料がでてくれば、またリスク回避になるでしょう。逆に「ECBが金融緩和の動き…」と報じられれば、ユーロが下がるもリスク選好の動きになります。材料により相場に修正がかかりやすいと言えます。下半期は、波乱含みの相場観になりました

4日(月)
米国市場は独立記念日祝日で休場

5日(火)
豪中銀政策金利
中国財新サービス業PMI(6月)
米耐久財受注(5月)
NY連銀総裁、講演

6日(水)
米ISM非製造業景況指数(6月)
米FOMC議事録

7日(木)
黒田日銀総裁、あいさつ
日銀地域経済報告
ECB議事録
米ADP雇用者数(6月)
米新規失業保険申請件数(2日までの週)

8日(金)
日本国際収支(5月)
米雇用統計(6月)

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