今週の相場&論点~『暗黒の金曜日』の影響を見極めながらの週

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■先週の相場確認

先週は、英国民投票をめぐる歴史的な相場となった。先週のEU残留支持の英議員が殺害されるとの事件をきっかけに、英世論調査はEU残留派が息を吹き返した。ポンド相場は英世論調査が発表されるごとに神経質な反応をみせた。そのなかで市場ではEU残留への期待ムードが高まる格好で6月23日の英国民投票日を迎えた。

そして6月24日の日本時間午前には結果の大勢が判明。事前の期待に反して、EU離脱派の勝利が決定した。ポンド相場は歴史的は暴落。ポンドドルは1.50近辺から1.32台へ、ポンド円は160円近辺から133円台へ下落。数時間の値動きで通常の1ヶ月分の値幅をみせた。ドル円は事前に106円台をつけていたが、結果判明とともに99円ちょうど近辺まで急落。

キャメロン英首相は辞意を表明。3ヵ月間の続投の後に新政権に譲るとした。G7が緊急電話会議を実施、相場安定に向けた協調体制を確認している。ただ、英国の格下げリスクや、英スコットランドの独立運動の再燃、EU内での不満勢力の胎動など、今後のリスクが長期化することも警戒される。また、現段階ではリスクの深さを測りかねる状況となっている。

(引用:Klug 蝦夷守編集)

 

■今週の相場観

23日の英・国民投票はご存じの通り、大変な結果となりました。今週はその余波を見極める週になるでしょう。EUとの交渉開始、経済対策など様々な動きが出てくると思います。それら対策・行動によって相場観はどちらにも変化するでしょう。ファンダメンタルがある程度動くため、応じて値動きを起こすと想定されます。また、リスク許容度の変化にも敏感になるでしょう。重要な経済指標も多数あり、ダボス会議もあります。ダボスからも声が聞こえてくるでしょう。

リスク許容度は最低水準にあり、VIX指数(週末24.83)も良くありません。この水準は、過去の危機ほどではありませんが、この先上昇する可能性があります。当然、リスク回避になるでしょう。前向きに投資するのが難しい環境にあります。マーケット心理は、恐怖心に支配されているため、少し悪い情報が入れば崖を作って急落しやすい環境にあります。一方で、金融緩和、経済対策などの声も聞かれるようなるでしょうから、持ち直す場面もありそうです。変化を観察することがとても重要になります。

27日(月)
世界経済フォーラム夏季ダボス会議(28日まで)

28日(火)
米GDP確報値(第1四半期)
米CB消費者信頼感指数(6月)
米S&Pケースシラー住宅価格(4月)
英中銀臨時オペ
EU首脳会議

29日(水)
米個人所得支出、PCEコアデフレータ(5月)
米中古住宅販売成約指数(5月)

30日(木)
独失業率・失業者数(6月)
ユーロ圏消費者物価指数(6月)
米新規失業保険申請件数(25日までの週)
セントルイス連銀総裁、講演

1日(金)
日銀短観(6月)
日本雇用統計・消費者物価指数(5月)
中国製造業PMI(6月)
ユーロ圏失業率(5月)
米自動車販売台数(6月)
米ISM製造業景況指数(6月)
米債券市場、短縮取引(翌週独立記念日)

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